藍染、ジャパンブルーへの思い。
今日は子供達の新品の藍染め剣道衣
色落ち止めに酢につけました
スッタフのmakiです
たらいに剣道衣が充分つかるだけの水を入れて
こちらのメーカーさんのには
コップ1杯との紙が入っていたので
押しながらちょっとお酢を混ぜて
2~3時間。少し絞って干しました
最近は便利なジャージ胴着が出ていますが
我家のちびっこ剣士は六三四剣衣から始まり
剣衣は綿を着ています
(袴はテトロン愛用ですが(;´▽`A“))
息子は肌が弱かったので
ジャージで擦れるのも心配だし
汗っかきの息子の汗もしっかり吸ってくれるので
夏の稽古でもあせもができずにさっぱり
そして
年に数回ですが外国人のお客様がおみえになる事があります。お子様の為に「いい剣衣・袴が欲しい」と言われた事がありましたが
この辺では子供の物がジャージ剣衣・テトロンの袴が主流で
綿の袴も剣衣も子供サイズは取り寄せ。。。
専門店として
そして日本人としてなんだかなぁ(╥ω╥`)
と思ったんです
だから 何より日本の文化を大事にしたい!!
防具屋さんとしてって気持ちも(*´꒳`*)
綿の剣衣は防具の一つと考えられています
今では薄くて軽い綿も出ていますが
厚手の綿剣衣が
竹刀が当たったり
相手の竹刀のささくれがあったりした時
体を守ってくれる役割があるんです
そして 藍染めにも
青木店長が以前に
藍染めを語ろうとしていたブログの下書きを
見つけのでよかったら
↓も読んでくださいヾ(*´∀`*)y
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今日はざっくりですが、染めの話をします。
日本の代表的な染色といえば「藍染」です。
藍染は我が国最古の染料技術です。
奈良の正倉院にも
最古の藍染があるってことだからかなり古いです。
世界では古代エジプト!4000年くらい前だとか…。
この藍染め、なぜ剣道なのか?なぜ剣道具なのか?
考えたことありますか?
藍染は手にもつくし、剣道着、袴は洗濯が大変…。買っても洗剤入れて洗えないばかりか、色落ちするから色が剥げたらかっこ悪いから着ないなんて方もいます。
面紐もしかり。
防具においては紺反なんかは
最近は海外染めが主流になってきましたね。
しかし!!
本来、剣道具に藍染生地が使われるには意味があるのです!!
藍染の生地はとっても汗(塩分)に強いのです。これは藍の成分によるもので、古来より野良着(農業の使う服)なんかによく使われたり、
漁師の方が着ている藍染の法被とかも海風に負けない丈夫な藍染の刺子生地のものでした。
また止血効果があるんです!その殺菌力で矢傷に対する有効性が着目され、戦国の世の武士達は、鎧の下には藍布の衣類を着用するのが常でした。 さらに防虫作用や毒蛇の攻撃をさける効果もあるために野宿にもうってつけだったのです!
もっというのであれば!
今やファッションの定番!ジーンズも昔はアメリカ開拓の時代、まだまだ未開の土地です。虫やサソリから身を守るために藍独特のにおいが威力を発揮したそうです。
これは今のようなウォッシュ加工やダメージ加工されたものではなく、本当に染めたノンウォッシュのジーンズです。
さらに!藍には抗菌効果があるのをご存知でしたか?
藍は菌は殺しませんが増やさない効果があるのです。
「殺菌」というと肌にも負担が多いのですが「抗菌」ですのでほぼ皮膚には負担がかかりませんね!
また、色についても調べてみました。
青色の心理学的作用
•精神の沈静化
•集中力の促進
•内分泌系の働きの鎮静
•発汗を抑えるなど
…こんな効能があるなんて…。
故に!
剣道防具のような様々な材料で組み上げられたものですから洗濯など昔はほとんどしませんし、普段身に着ける剣道着袴に藍染の生地を使用するということが何となくわかっていただけたと思います。
時代は進化し今は本当にいい素材ができてきていろんな意味で「安くて、良い物」ができましたが、
我が国古来の藍染、「ジャパンブルー」に今一度目を向けていただければと思います。
温故知新。古人の知恵には頭が下がります。
ここからの創意工夫は私たちの役目!より良い商品、より安全な剣道具の販売に力を入れていきたいと思います。
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